おまとめに失敗しないまとめ方ってあるの?
「おまとめローン」と聞くとメリットが一杯の商品のように言われていますが、おまとめはメリットばかりではありません。おまとめで失敗しない為にも、申込前に確認しておかなければならない事があります。
いきなり申込をすると、「こんなはずではなかった」と後悔する事もあるので注意が必要です。
現在利用しているローンと金利や総返済額を比較する。
まずは現在利用しているローンの金利を比較することが重要で、もし、これから借り換えようと思っているローンの金利と比較して、今までの金利の方が低ければ、返済金額が増えてしまうので「おまとめローン」の意味がありません。
その場合は、借り換えせずに、今借りている金融会社と交渉して、融資限度額の増額で金利を下げてもらう事も考える必要が有ります。
おまとめの目的は借入先を減らす事なので、増額分で金利の高い何社かを「完済」できれば、それだけで目標が達成出来た事になります。
融資限度額をあげてもらえるだけでなく、金利も下げる交渉もできます。交渉する事で思い通りになれば、無理に借り換えをしなくても、事実上「おまとめ」ができたことになります。
返済期間を検討する
返済期間については、低金利で借りることができても、長期返済になる場合は、思わぬ落とし穴が隠れている場合があります。たとえ低金利で借りられたとして、毎月の返済額を少なくした場合、返済期間が長くなることで、利息が増え、結果的に総返済額が大きくなることもあります。
借り換えをする時は「返済シミュレーション」などを利用して、自分の生活環境で最も適した返済方法を検討する事も重要です。
審査は通常の借入より通りにくい
おまとめローンは、複数社の借入を一つにまとめるので、借入希望額が通常の借入よりも高くなります。この借入希望額が高くなる事で、審査は厳しくなってしまう可能性があります。
50万円借りる場合の審査と、200万円の審査条件は同じですが、審査内容は、限度額が高い方が厳しくなるのは当然と言えます。
全額借り換えできない事もある
おまとめローンは審査に通りにくいという事と併せて、まとめたい金額の全額が融資されない可能性があると言うこともあります。
例えば、複数社からの借入が150万円あると考えた時、信用情報や年収などから90万円しか借入られないという事も考えられます。
その場合は、90万円を借入した時の金利を考えて、返済金額のシミュレーションをする必要が有ります。90万円の借入では金利が高く、100万円はないとおまとめローンの意味が無い、という場合などは、無理をせず断ることが大事です。
ただ、全額融資されない場合でも、借入をしている金融機関の数が減らせるのであれば、おまとめローンを契約しても良いと思います。信用情報的には、たくさんの金融機関から借入しているよりも、より少ない数の金融機関から借り入れている方が良いと見なされる場合が多いです。
おまとめローンの勘違い
「おまとめローン」で勘違いをしてはいけないのは、おまとめはあくまでも借り換える事で、借金自体が減ったわけではありません。複数ある支払いを1つにする事で、月々の支払いが少なくなるのは事実ですが、返済額が少なくなることによって、借金が減ったと勘違いしやすいのです。
2つめの注意点は、借金の一本化すると、今まで返済してきた借金の詳細が分かりにくくなる、ということです。
たとえば、A社~C社の借金を全てD社に借り換えたとすると、A社からC社の借金は一度にD社から返済されるので、それまでの返済の履歴が非常に分かりにくくなってしまいます。この事は、借金を一本化した後、全額返済して終わりなら、あまり問題ありませんが、返済途中で債務整理などを考えた時は、問題が複雑になってしまいます。
任意整理も併せて考える
中でも、任意整理は裁判所などを使わずに、「借金をしている人」と「お金を貸した会社」が、法律に基づいて話し合いをし、金利の引き直しや借金の減額なども含めた返済方法などを話し合いで解決する方法です。
ただ、法律に基づいた任意の話し合いなので、債権者に応じてもらえない場合もあります。また、今まで利息制限法の上限金利以上(グレーゾーン金利)で返済を続けていた場合は、過払い金請求が出来る場合もあります。
債務整理をした場合は、信用情報機関の個人信用情報に、任意整理をしたという事実が5年ほど載ってしまうので、その間の新規借入が出来なくなります。
しかし「もうこれ以上借金は嫌だ、2度と借金はしない」と言う方にとってはメリットのある選択肢のひとつです。
債務整理は個人でも出来ます。
しかし、最近はテレビでも任意整理のCMを流している弁護士事務所が増えています弁護士費用は払戻金の中から精算してもらえるところもあり、そういうところならお金を用意する必要もないので、一度相談してみてはどうでしょう。