横浜銀行のおまとめローンについて徹底解説!
多くの地方銀行のフリーローンで、資金使途として「他社からの借り換え」が使えなくなっている状況にあって、横浜銀行は借り換えとして使うことができるフリーローンを提供しています。
公式サイトにも明確に記載されており、貴重な存在となっています。
横浜銀行のフリーローンをおまとめローンとして使う
横浜銀行にはおまとめローンに使えるフリーローンが2種類あります。良く知られているのは主婦でも利用できる通常の「フリーローン」のほうでしょう。
利用条件 |
|
---|---|
資金使途 | 自由(事業資金以外) |
限度額 | 10万円以上1,000万円以内 |
借入期間 | 1年以上10年以内 |
金利 | 3.0%~17.5% |
重要なのは、地域限定である点です。以下の地域に居住または勤務していることが条件です。
- 神奈川県全地域
- 東京都全地域
- 群馬県内→前橋市・高崎市・桐生市
借入金額 | 金利 |
---|---|
100万円以下 | 14.6% |
100万円超200万円以下 | 11.8% |
200万円超300万円以下 | 8.8% |
300万円超400万円以下 | 6.8% |
400万円超500万円以下 | 4.8% |
500万円超600万円以下 | 4.5% |
これ以上の借入額では、100万円ごとに0.5%ずつ金利が下がります。1000万円の場合のみ、さらに0.1%低くなり1.9%が適用されます。
横浜銀行のフリーローンを利用するには、保証会社のSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の審査を受けて、通過する必要があります。銀行のローンではグループ会社が審査をしますが、横浜銀行ではプロミスやSMBCモビットを運営する会社の審査を受けます。
- 収入(年収と月収)
- 勤務先
- 勤続年数
- 社借入件数
- 他社借入額
- 過去の金融業者の利用実績
特に重視されるのが収入の安定性です。年収だけでなく、月収というレベルでもチェックするという点に独自性が感じられます。月収レベルでどの程度安定しているかを判断して、毎月どれくらいを返済できるのかを検討します。
勤務先としては公務員や大手企業の正社員は有利ですが、かといって中小企業の社員が不利というわけではありません。どの程度の勤続年数があるのかで判断します。
横浜銀行のフリーローンの審査は決して緩いとは言えませんが、しっかりと準備して審査を受ければそれほど高いハードルではありません。明確な基準と言えるものがある程度情報として出ており、それに合わせることが大切です。
- クレジットカードや携帯電話などの滞納がある。
- 借入件数が4件以上ある。
- 勤続年数が1年未満しかない。
逆に考えると、カード支払いなどの滞納がなく、借入件数が3社までで、勤務している年数が1年あれば審査では有利ということになります。
また、金融関連の事故を起こしていないことは絶対的な条件となります。返済の滞納などがあって個人信用情報機関にネガティブな情報が登録されている人には、審査結果は厳しいものが出ます。
おまとめローンを検討しているということは、すでに借り入れている件数が複数あることになりますが、それでもあまりに件数が多いのは問題です。横浜銀行の申し込みが4件目だとかなり不利で、5件目だとほぼ絶望的と言われています。
横浜銀行ライフサポートをおまとめローンとして利用する
横浜銀行ライフサポートの概要
横浜銀行にはフリーローンの他にも、おまとめローンとして利用可能なローンがあります。通常の使い方は、いわゆる多目的ローンでブライダル費用や医療・美容費用などに使うものですが、「他社のローンの借り換え」にも利用可能です。
利用条件 |
|
---|---|
資金使途 | 自由(事業資金以外) |
限度額 | 10万円以上500万円以内 |
借入期間 | 1年以上10年以内 |
金利 | 変動金利 |
金利の見直しは短期プライムレート連動貸出標準金利を基準として、毎年4月1日と10月1日に実施し、6月と12月の約定返済日の翌日から新利率を適用することになっています。
2019年6月に適用されているのは年率4.7%ですが、横浜銀行で住宅ローンまたは給与振込の利用があるときには、店頭表示金利から1.0%を差し引きます。担保・保証人は不要ですが、保証会社として横浜信用保証協会または株式会社ジャックスの保証が受けられることが条件です。
返済は利息と元金の合計を毎月一定とする「元利均等返済」方式を採用しています。繰り上げ返済にも対応していますが、一部繰り上げ返済では手数料がかかるので注意しましょう。
審査の基準は?
横浜銀行ライフサポートの審査基準は、これが多目的ローンというところから考えると、それほど高いものは要求されないと推測できますが、おまとめローンとして活用する際には多少厳しくなる可能性があります。
横浜銀行は全体的に収入を重視する傾向がありますが、特にこのローンでは融資額と年収のバランスを重視しています。通常のおまとめローンは、総量規制に関係なく借りられるといいながら、実際には年収の2分の1までが上限となっています。
横浜銀行のライフサポートもこの程度か、またはそれ以下に設定される可能性が高いと考えていいでしょう。特に高い年収でなくても審査には通りますが、借入金の合計が年収の2分の1以下であることが望ましいでしょう。
高額な借り入れを希望する際には借入期間を長めにして毎月の返済金額を少なくして申し込むといった工夫も必要になります。
また、いったん申し込みして審査で否決されたら借入件数を減らしたり、または収入が増えたりしたタイミングで、少なくとも6ヶ月は期間を置いてから再度申し込みしましょう。
信用情報が重要
横浜銀行のライフサポートでも審査では必ず信用情報機関への照会が実施されます。横浜銀行は全国銀行協会とJICCという情報機関に加盟しており、保証会社の株式会社ジャックスはCICとJICCに加盟しています。
日本には3つしか個人信用情報機関はないため、国内すべての信用情報機関へ問い合わせされることになります。ここで申込者の情報を照会して、債務整理などの金融事故を起こしたことがないかどうかを調べます。
おまとめローンを検討しているということは、複数の業者・銀行から借り入れしている状態であるため、延滞があると非常に不利です。延滞といっても、1日や2日遅れた程度は問題視されません。業者によってはいちいちその程度の遅れを情報機関に報告しないところも多くあります。
そのため、自分がどの程度の信用力があるのか審査を受けてみないと分からないことになりますが、自分で自己情報を本人開示という方法で閲覧することができます。心配な人は、申し込むする前にいったん自分の情報を見てみましょう。
横浜銀行のおまとめローンの申し込み方法
インターネット申し込みがおすすめ
横浜銀行のおまとめローンに申し込むには、
- インターネット
- 電話
- 郵送
- FAX
など4つの方法があります。
おすすめなのはインターネット申し込みです。すでに横浜銀行に口座を持っている場合にはネット上だけで手続きが完了します。審査に通過した後の契約もすべてネットで完結します。唯一「最短で翌日」で融資を受けることができるのがネット申し込みです。
口座開設から始めるという場合には、多少の時間がかかりますが、これもネットで申し込み可能です。申し込みから最短で1週間ほどの期間が必要になります。電話での申し込みはコールセンターに電話して申し込みますが、この連絡だけでは完結しません。
結局は本人確認書類などは郵送で送らなければならないので、時間がかかります。支店が近いところにあれば、窓口で口座開設からローンの申し込みまで済ませることができます。
必要書類は?
本人確認書類は必須です。
- 運転免許証(表裏の両面)
- 健康保険証(氏名、住所、被保険者、被扶養者のペーシ)
- パスポート(写真と住所)
- マイナンバーカード(表面)
上記のうちいずれか1点が必要です。ネット申し込みならカメラなどで撮影した画像をアップロードして提出します。
収入証明書は、申し込むローンの種類や限度額などによって提出しなくて良い場合もありますが、審査次第では必要になることもありますので、事前に準備しておきましょう。
- 源泉徴収票(勤務先の記載欄が必要)
- 納税証明書(税務署の発行印が押してあるもの)
- 確定申告書(税務署の受付印が押してあるもの)
- 住民税決定通知書(市区町村長の発行印の押してあるもの)
上記のうちいずれか1点が必要です。
横浜銀行のおまとめローンの特徴
メリット
1.金利が低い
横浜銀行のおまとめローンのメリットは、金利を低く設定してもらいやすいという点です。おまとめローンを消費者金融業者で申し込んだ場合、加重平均金利という計算方法を使って、今までよりも低い金利に設定します。
おまとめ前の平均金利が18%なら、アコムでおまとめローンを組むと金利17%のローンとして一本化されます。横浜銀行の場合、フリーローンをおまとめローンとして使うと、最も高くて14.6%、100万円以上になると11.8%以下に必ずなります。
おまとめローンは返済期間が長いローンですので、金利が低いのは利用するほうは助かります。
2.おまとめ対象が広い
横浜銀行のおまとめローンは基本的にどのような借り入れでもおまとめの対象になります。
消費者金融業者からの借り入れ、銀行のカードローン、クレジットカードのショッピング枠など、すべておまとめ対象となります。
消費者金融業者のおまとめローンでは銀行のカードローンなどは対象外であることがほとんどですので、この点はメリットと言えるでしょう。
3.別の用途にも使える
横浜銀行のカードローンをおまとめローンとして使えるときがあります。この場合には、カードローンの限度額の範囲内であれば別の用途にも使うことができます。返済が進んで借り入れ残高が減れば、その分他の用立てにも資金が使えます。
ただ、これには「借金する癖が治らない」というデメリットもあります。
デメリット
1.地域限定
横浜銀行のフリーローンをおまとめローンとして使いたくても、居住地や勤務地に制限があります。東京都と神奈川県、一部の群馬県のどこかに住んでいるか、勤務していないと利用することができません。
地方銀行のなかには、ネット経由で全国から申し込めるものも多いなか、横浜銀行はかたくなに地域にこだわっています。
2.口座開設が必要
横浜銀行のローンを利用するには、必ず横浜銀行の普通預金口座が必要になります。すでに口座を持っている人にはローンの手続きも簡単で、最短で翌営業日には融資を受けることができます。
しかし口座を持っていない人はいちいち申し込みをして開設手続きにも時間がかかります。口座開設不要の銀行のローンに比較すると手続きには手間がかかります。この点もデメリットと言っていいでしょう。
3.即日融資できない
横浜銀行に限らず、銀行のローンは即日融資ができません。近年は反社会的勢力を排除するという目的で、すべての銀行サービスの申込者に対して、警察庁のデータベースに照会することが義務付けられています。
そのため、消費者金融業者のように申し込んでその日のうちに融資が受けられるということはありません。
審査が独自の基準
横浜銀行でおまとめローンを申し込んだという人の口コミ情報では、この銀行が独特な審査基準を持っているらしいことが浮かび上がってきます。自分の収入に比べて高額の融資を受けられたという報告もあれば、申し込みして即座に断られたという報告もあります。
審査は非常に早いことは多くの口コミから分かります。申し込みをして翌営業日には口座に振込があったという報告は非常に多くあり、即日ではないものの可能な限り早く融資しようという意図が感じられます。
公式サイトでは審査は最短翌日、融資は最短4営業日となっており、銀行の努力がうかがえます。アルバイトで生計を立てている人が、他の銀行のおまとめローンには通らなかったのに横浜銀行にダメ元で申し込んだらすんなりOKだったと報告している事例もあります。
一方で、申し込みの後すぐに否決の返事があったという報告もあります。年収や勤続年数の点では問題がないはずで、どうしてダメだったのか分からないと、この申込者は語っています。
まとめ
横浜銀行は明確に「おまとめローン利用可」としている数少ない銀行のひとつです。地域限定というデメリットはありますが、その条件を満たしている人には検討する価値は充分にあります。