東京スター銀行のおまとめローンはおすすめなの?審査はゆるい?
東京スター銀行のおまとめローンは、このローンの代名詞というくらいに有名です。このために東京スター銀行に口座を開設したという人は非常に多く、同行の主力商品として知られています。
東京スター銀行のおまとめローンの特徴
「おまとめローン」という明確な名称が付いている
- 「おまとめローン」という明確な名称が付いているもの
- カードローンやフリーローンで「おまとめも可能」とされているもの
- カードローンやフリーローンで資金使途が自由とされているもの
銀行は個人向け融資としてカードローンを発行して、おまとめローンの取り扱いもありましたが、金融庁からの過剰融資を問題視されたという経緯があり、大々的に「おまとめローン」という名称を使うことを控えているところが多くあります。
みずほ銀行や三井住友銀行にもおまとめローンとして使えるローン商品はありますが、あくまでカードローンやフリーローンという扱いで、既存借入の借り換えとして使えるという程度に過ぎません。
地方銀行には、既存借入を一本化して借り換えするというローンは多くありますが、これも同様におまとめローンとして使えるローン商品があるというだけで、実際に「おまとめローン」と銘打ったローン商品を提供しているのは、山形銀行や中国銀行など、ごくまれです。
そのような状況で、東京スター銀行は「おまとめローン」を専門的に取り扱って業績をのばしてきた銀行です。取扱量が多いということは、信頼もされているという証拠で、安心して活用できる貴重な存在と言っていいでしょう。
スターワン乗り換えローンの概要
東京スター銀行のおまとめローンは「スターワン乗り換えローン」という名称です。はっきりと他社のローンからの借り換え、おまとめに利用するローンと商品説明書にも記載されています。
申し込み条件 |
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資金使途 | 申込者本人に対する無担保個人向けローンの借り換え、おまとめ |
借入金額 | 30万円~1,000万円 |
契約期間 | 10年 |
借入利率 | 年率12.5% |
申し込み条件として「社員であること」が条件になっています。パートやアルバイト、自営業者の人は申し込みできません。また、株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンスの保証が受けられることが条件となっています。
銀行のローンでは、オリックスやSMBCグループなどの保証を専門とする会社が保証会社となることが多くありますが、東京スター銀行の場合には自社で保証会社を運営しており、審査体制が整っていることがうかがえます。
おまとめの対象となるローンは、「消費者金融業者・カード会社・信販会社・銀行」のローン、または信用金庫・信用組合・労働金庫・農業協同組合のロー
金利が「年率12.5%の固定金利」であることにも注意しましょう。これよりも低い利率で借入しているローンを含めておまとめするケースでは、余計に金利を支払うことになる可能性があるので、良く事前に試算しておく必要があります。
おまとめローンとして有能である
1.返済の負担が軽減
東京スター銀行のおまとめローンを利用するメリットのひとつが、毎月の返済の負担が軽減されるという点です。たとえば3つの業者から200万円を借りていることを考えると以下のようになります。
- アコムから100万円:毎月の最低返済額2万円
- プロミスから50万円:毎月の最低返済額1万3000円
- レイクALSAから50万円:毎月の最低返済額1万2000円
- スターワン乗り換えローン200万円:毎月の最低返済額2万9275円
差し引きで1万5725円になります。約1万5000円ですが、今まで返済に追われていた人にとっての1ヶ月1万5000円は大きいでしょう。
2.返済するだけのローン
スターワン乗り換えローンは多くの債務に対応しており、限度額も1000万円と高額ですので、今借りている債務のすべてを1つにまとめることが可能です。消費者金融業者からの借入から銀行のカードローン、クレジットカードのショッピングまで、すべてこのローンでまとめることが可能です。
他の銀行が提供しているフリーローンをおまとめで使おうとしても、ローンのすべてをまとめられないことが多くあります。そうなると、おまとめの効果が薄くなります。スターワン乗り換えローンではそういったことがありません。しかもこれは「追加融資なし」のローンです。いったん借りたら返済する一方になります。
公式サイトにも「このローンは借入残高を着実に減らしていく意向を持った人を支援するための返済専用ローン」と記載されています。
3.契約社員・派遣社員でもOK
スターワン乗り換えローンの申し込み条件は「給与所得者であること」です。正社員だけでなく、派遣社員や契約社員でも利用可能です。パートやアルバイトでは申し込めませんが、この最低条件をクリアしていれば、年収の200万円以上という条件も充分にクリア可能でしょう。
年収条件を満たす給与所得者にとっては審査に通過しやすいローンです。過去に債務整理や自己破産などをしていないことや、現在利用しているローンで延滞がないことなども条件ですが、通常の借入で返済を着実に行っているのであれば問題になりません。
4.自営業者の人はカードローンを
自営業者やパート、アルバイトの人の場合にはスターワン乗り換えローンは利用できませんが、スターカードローンをおまとめローンとして利用できる可能性があります。年率は12.5%から14.6%と金利は多少上がりますが、資金使途は自由で定期的な収入があれば申し込み可能です。
東京スター銀行のおまとめローンの審査の流れ
スターワン借り換えローンに申し込むには、
- インターネット
- 電話
- 店頭窓口
の3つの方法がありますが、24時間いつでも申し込みできるネット申し込みがおすすめです。
申し込み方法 | 受付時間 |
---|---|
インターネット(スマートフォン・パソコン) | 24時間 |
電話 |
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店頭窓口 | 平日午前9時~午後3時(予約制) |
インターネット申し込みはスマホ1台ですべて完結させることが可能で、審査もスムーズです。
ネット申し込みで注意したいのは、入力ミスです。金融機関の審査担当者だったというある匿名の人物へのインタビューによると、審査落ちの理由で最も多いのは申込書の記載ミスです。
特に、ネットの場合には多いと言われており、単なる入力ミスが「虚偽報告」とされて審査落ちするケースがあります。
おまとめローンでは、他社にどのくらいの借入があるのか明確に申告する必要があります。公式サイトのマイページや、直近の明細書などを手元に置いて間違いなく入力しましょう。
東京スター銀行の審査は基本的に「スコアリング審査」です。これは申し込みで得られた情報を数値化して、その総合点が基準以上であれば審査に通すというシステムです。
- 年齢
- 勤務先(業種、勤続年数)
- 年収
- 住居情報(賃貸か持ち家か、居住年数)
- 家族構成
- 他社借入の状況
仮審査の段階で、信用情報機関に照会して申込者の金融機関の利用状況を確認します。
- 3ヶ月以上の返済の遅れや債務整理など返済のトラブルがあった。
- 申し込んだ時点で他社の返済に遅れている。
- 過去6ヶ月以内に東京スター銀行のローンの審査で否決されている。
注意したいのは、他社の返済状況です。おまとめローンに申し込むということは、すでに既存借入での返済に困っている状況でしょう。だからといって、返済日になっても支払をしていないという状態では、審査ではほぼ落とされます。まずは返済してから申し込みましょう。
東京スター銀行のおまとめローンでは、申込者の職場への電話によって在籍確認が行われます。申し込みのときに申告した通りのところで働いている実態があるかどうかを確認するためのチェックで、返済能力を調べるための大切な工程です。
消費者金融業者では電話を掛ける日時や担当者の性別を指定することができますが、東京スター銀行ではこういった指定はできません。
電話では担当者が個人名で連絡してきます。申込者本人が電話に応対すれば確認が取れたことになりますし、また本人が出られないときに電話応対した人が「ただいま席を外しております」などと答えれば勤務先に在籍していることが確認できます。
在籍確認の電話がつながらないと審査の時間が長引きます。東京スター銀行では、職場への電話がつながらないと審査を先に進めない方針を採っています。
たとえば自分が出勤する日の前日の夜にネットで申し込みをしておき、翌日に自分で電話を取れるようにしておくと良いでしょう。ここがスムーズにいけば審査では有利になります。
仮審査の結果は最短で申し込みから3日後に、メールで通知されます。仮審査に通過したら必要書類を提出しましょう。これは審査結果通知のメールに記載されている専用URLからアップロードできます。
画像はプリンタのスキャナ機能で取り込んだものでも良いですし、スマホのカメラで撮影したものでも構いません。
【本人確認書類】
- 運転免許証
- パスポート
- 住民基本台帳カード
上記のうちいずれか1点を提出します。顔写真付きの公的な書類というのが条件です。
【収入証明書】
- 給与明細(直近3ヶ月)
- 源泉徴収票
- 確定申告書
- 住民税決定通知書
- 課税証明書
提出書類はどれも最新のものである必要があります。有効期限があるものは期限を過ぎていないかどうか確認しておきましょう。記載されている住所と現住所が同じかどうかも重要です。
東京スター銀行のおまとめローンの利用では、口座開設が必須です。なるべく早くローンを組むには、返済用に口座を開設し、ネットバンキングの登録まで済ませておきましょう。できる限り早く登録まで至っておいたほうが契約はスムーズに進みます。
ネット申し込みは店舗に行く必要がないため手間がかかりませんが、契約までの時間短縮のためにも同時に口座開設の手続きもしておきましょう。ネットバンキングの登録には口座のキャッシュカードが必要になります。そのため、仮審査の結果が通知されたらすぐに口座を開設しましょう。
- おまとめローンの申し込み
- 仮審査の結果通知
- 返済用口座の開設
- キャッシュカードの発行を受ける
- ネットバンキングの登録
- 本審査の結果通知
- ネットバンキングから契約手続き
東京スター銀行では、ローン手続きを滞りなく進めるために、仮審査の結果を通知するメールに「口座開設の案内」を添付しています。案内メールから口座開設までは最短5日です。
仮審査に通過したら、口座を開設して必要書類を提出して本審査を受けるという流れになります。東京スター銀行のスターワン乗り換えローンは本審査よりも仮審査のほうが重要で、仮審査に通過できた場合には高い確率で本審査にも通ります。
本審査では申し込み情報や提出書類から、申込者本人であるかどうか、返済能力が充分かどうかを最終的にチェックします。提出した書類と申し込み情報に食い違いがなければ本審査で否決されることはほとんどありません。本審査の結果は書類を提出してから1週間程度でメールか電話で通知されます。
契約は「東京スターダイレクト」というネットバンキングにログインして完了させることができます。契約書類はPDFファイルで閲覧するようになっており、「同意する」のチェックボックスをチェックを入れて「次へ」を押下すると完了します。
スターワン乗り換えローンでは、東京スター銀行が本人の代理で返済することになっています。自分で今の借入先に行って返済してくる必要がありません。
代理返済はおまとめローンで良く使われる返済手段で、利用者が現在抱えているローンをおまとめ元の金融機関が代わりに全額返済してくれるシステムです。東京スター銀行が現在の借入先に直接入金してくれるもので、自分でATMに行ったり銀行に足を運んだりする必要がありません。
契約手続きが住むと、代理返済日が通知されますので土日祝日を除いた2営業日前の午後7時までに以下の2つの情報を登録します。
- 利用中のローンの指定返済口座
- それぞれのローンから借りている金額
代理返済日に登録した振込先に東京スター銀行から返済されると、借入のおまとめが完了します。その後は毎月10日に東京スター銀行の返済用口座から自動引落によって返済するようになります。
銀行振込できないローンを使っている場合には、自分で借入先に返済する必要があります。自分が保有している口座を登録して、いったん手元に入金されたお金で利用中のローンを完済します。
東京スター銀行のおまとめローンの審査は厳しい?
収入状況と返済実績を重視
東京スター銀行のスターワン借り換えローンの審査では、まず基本的な条件を満たしている必要があります。特に給与所得者であることと、年収が200万円以上あることは重要です。
この条件を満たしたうえで東京スター銀行の基準に従って審査されることになります。
審査基準は秘匿性の高い情報であるため、明確な情報は公開されていませんが、だいたいのところは予測されています。重視されているのは収入状況と返済実績です。
収入状況が重視されるのは、安定したペースで着実に返済するためです。収入が充分でない人に高額の融資をするのはリスクが高いですし、毎月の収入があるが金額が月によってまちまちで不安定だと貸す側としてはリスキーです。
安定性のある収入かどうかは、たとえば勤続年数によって推し量ることができます。その会社に入って1年という人よりも3年の人のほうが安定性があると判断されます。5年、10年となるごとに安定性があるとみなされます。
一部のデータによると、勤続年数が10年を超える人の転職率はそれ以下の人よりもぐっと下がるという結果もあります。
返済実績として重視されるのは、それまでに返済の遅れがなかったかどうかです。借入額は多くても、それを返済日に遅れることなく返済している人は、今後もコンスタントに返済してくれる人と判断されます。過去に何度も滞納していたり、個人情報に傷があるときには審査に通るのは困難でしょう。
勤務先の規模や職種の安定性なども審査対象ですが、東京スター銀行の場合にはそういった要素よりも「借りる本人」の安定性を重視しています。大企業に勤めていると有利とか、中小企業だと不利ということはないと評価されています。
借入はどのくらいまで許容?
スターワン乗り換えローンに申し込んで審査に通った人、通らなかった人の口コミ情報を見ると、審査に通った人のなかで最も多い借入件数だったのは「4件」で、5件目がスターワン乗り換えローンだったというケースです。
これは消費者金融業者のおまとめローンとあまり変わらない数値で、かなり大目に見ていると考えていいでしょう。
東京スター銀行のカードローンのほうに申し込んだ人の情報では、他社借入件数が2件でも審査に通らなかったという口コミもあります。この点からすると、おまとめローンのほうは審査が緩めになっていると言っていいでしょう。
とはいっても、東京スター銀行のおまとめローンの申し込みが4件目だったのに審査に通過できなかったという報告もあり、借入件数は少ないほど有利であることは間違いないでしょう。
もし借入件数が多いときには、借入残高が少ないところで完済できそうなところがあれば、まず完済したという実績を作ってから申し込んだほうが良いでしょう。
それほど厳しくないと推測できる理由
スターワン借り換えローンの審査は、他の銀行のおまとめローンに比べて審査はそれほど厳しくないと推測されます。
というのも、これが「おまとめ専用ローン」だからです。おまとめローンと銘打って提供しているローンは、それなりに借入件数や借入額も多い人のために独自に審査基準を設けている可能性が高く、通常のローンよりも緩めであることが期待できます。
あまり厳しくすると、本来の目的から外れてしまいます。専用ローンがあるということは、それ専用の審査をしていることを意味します。
また、条件を絞っている点も注目できます。このローンは自営業者やアルバイトでは申し込みできません。こういった収入の安定性に欠けると判断される人たちを省いているということは、それだけでリスクに対応していると考えられます。
給与所得者で年収が200万円以上という条件を満たしている人には審査は優しいと考えられます。
また、スターワン借り換えローンはおまとめローンにしては金利が高めです。固定金利12.5%は、他のローンと比較しても高いと言っていいでしょう。一般的に、ローンは金利が高いほど審査は緩い傾向があり、このローンも審査に通りやすくする代わりに金利を高くしていると推測できます。
東京スター銀行は、「おまとめローン専門銀行」と言われるくらいにおまとめローンで実績を上げてきた銀行です。つまり高い人気があり、利用者が多くいるということです。厳しい基準で審査しているローンがこれほど高い人気は獲得しないでしょう。
まとめ
東京スター銀行のスターワン乗り換えローンは、ある程度の申し込み制限はありますが、それを満たしていれば審査はそれほど厳しくないと推測されます。
それまでの返済実績を重視する傾向があるので、この点は注意しましょう。