おまとめローンを狙うのは属性がアップした時がチャンス
おまとめでまとめる理由は、金利の軽減が期待できる事や、返済が一本化できるので、お金の管理が楽になるというようなメリットがあります。しかし、おまとめローンは通常のカードローンに比べて審査が厳しくなります。
おまとめするという事は、多重債務歴がある人が申込むという事で、何の準備もなく申込んでも審査に落ちるだけです。
勘違いをしてはいけないのは、おまとめローンは返済に苦しんでいる人への救済策ではありますが、現状のままでは借入金額も多くなり、貸す側としてはリスクが増えるだけなので、現状で申込をしても審査に通る可能性は少なくなります。
ですから、おまとめを考えている人は、少しでも属性を高くして申込む必要が有ります。
おまとめローンに多い勘違い
おまとめが出来ると、必ず金利が下がると勘違いしている人もいますが、返済方法を変えると、金利が増える場合もあるので注意が必要です。
たとえば、5社からの借入があり、それぞれの毎月返済額が2万円の場合、毎月10万円を返済し続けなければなりません。しかし、無理な返済を続けていると苦しくなり、おまとめや借り換えを考えます。借金を一本化できれば、毎月返済額を7万円などに設定し直すことは出来るのですが、それはつまり返済が長期化するという事になります。
毎月の返済が以前より3万円少なくなるという事は、その分を後回しにしているだけで、その分返済期間が長くなり、利息を含めた総返済額はまとめる前より多くなる事が有ります。
毎月の負担を減らしたい理由でおまとめを考えている人は、「返済シミュレーション」などを利用して、現在の返済状況と比較してみる事が重要です。
属性がアップした時が、おまとめのチャンス
おまとめは、お金を借りた当初より属性が少しでも高くなっている方が審査に通りやすくなります。
属性が高くなるという事は、
- アルバイトから正社員になった
アルバイト時代に複数の消費者金融からお金を借りていた人が、正社員になったという場合で、今なら信用度もアップしているので、低金利の銀行カードローンや、おまとめローンへ乗り換えるチャンスです。
- 勤続年数の積み重ね
お金を借り始めた当時、転職したばかりで、まだ入社1年目など勤務年数が少なかったという人は、勤続年数が2年、3年と積み重ねが出来ている今なら、おまとめローンも通る可能性が有ります。おまとめを擦る場合、勤続年数も重要な要因になるので、勤続年数が増えた今ならチャンスです。
- 年収が増えた。
「以前の申込時に比べて年収が増えた」というだけでも単純に属性はアップします。また、結婚したとか、親から家を相続したとか、信用につながるものは審査の対象になります。
- いくつかの債務を完済
以前の借入件数は5社あったけれど、2社を完済して残り3社に減ったというような返済実績は審査で高く評価されます。
属性を高くする事は、自分でできる事もあれば、出来ない事もありますが、自分で出来る事は出来るだけ早く改善する事が重要です。
どこで借り換えるかが重要
おまとめローンは消費者金融と銀行で申込が出来ますが、金利を優先して考えるのなら銀行カードローンになりますが「少しでも早く一本化したい」と言う方は、消費者金融のおまとめローンがおすすめです。
消費者金融のおまとめローンや借り換えローンは、総量規制の例外になり、年収の3分の1を超えても、審査で返済が出来ると判断すれば貸付をしても良いという事になっています。
消費者金融の「おまとめローン」は、銀行のカードローンに比べて、金利が少し高くなりますが、一般的に審査時間が短く、審査に通りやすいのが特徴です。
プロミス
大手消費者金融の「プロミス」はおまとめローンとしての商品はありませんが、店舗窓口や自動契約機から申込が出来ます。おまとめに利用する時の金利や融資限度額は一般ローンと同じ、年利4.5%~17.8%、融資限度額は500万円までの借入が可能です。
アコム
「アコム」には借換え専用ローンがあり、年利7.7%~18.0%、融資限度額300万円まで、借り換え専用なので追加融資は出来ません。申込方法は店頭的口または自動契約機になります。
アイフル
「アイフル」の「借り換えMAX」は年利12,0%~17,5%、融資限度額300万円までで、初めてアイフルを利用する人専用の借り換えローンが有ります。また、アイフルを利用中の方は「おまとめMAX」金利12.0%~15.0%、融資限度額は300万円が利用できます。
銀行カードローンをおまとめとして利用する場合、融資限度額も大きくなるため、一般ローンに比べてさらに審査が厳しくなります。銀行カードローンでおまとめをしようと思えば、ある程度の属性が必要で、年収制限を設けているカードローンもあります。
そういったカードローンは一定以上の年収が必要になるので、パートやアルバイトなど、収入が多くない人は厳しくなります。
だからといって「銀行カードローンでおまとめは無理」というわけでもありませんので、おまとめを進めている銀行を探し、「借入診断」などを利用すれば、事前に申込が可能かどうか解るので試してみる事をおすすめします。
また「返済シミュレーション」などを利用して、現在の状況がどれだけ改善されるのかも調べてみる必要があります。