千葉銀行のローンをおまとめローンとして使う方法

 

千葉銀行は、単独の地方銀行としての総資産が横浜銀行に次ぐ第2位という規模を誇ります。数多くのローンを提供しており、おまとめローンとして使うことのできるローンもあります。

 

公式サイトにも「借り換えに可能」とはっきりと記載されています。

 

千葉銀行のおまとめローンの特徴

おまとめ可能と公式サイトに記載されている

千葉銀行は千葉県に本店を置く地方銀行で、千葉県内ではトップシェアであり単独の地方銀行では横浜銀行に次いで日本第2位の総資産を誇っています。三菱UFJ銀行との資本提携関係にあり、武蔵野銀行や第四銀行などと提携してTSUBASAアライアンスという業界団体を組織しています。

 

千葉銀行が提供している「クイックパワー<アドバンス>」はおまとめローンや借り換えローンとして利用可能で、公式サイトにも記載があります。申し込みフォームにも「借入金返済資金」という資金使途を選択できるようになっており、ここから申し込むと自動的におまとめローンとして申し込みできます。

 

銀行が提供するカードローンは、原則的に資金使途は自由ですので、どの銀行を選んでも基本的にはおまとめローンとして活用することは理屈のうえでは可能です。とはいっても、実際におまとめローンや借り換えローンとしての活用に消極的なところもあります。

 

この点、クイックパワー<アドバンス>(https://www.chibabank.co.jp/kojin/loan/free/advance/)は公式サイトにしっかりと記載されているので安心して申し込むことができます。

 

銀行のなかには、資金使途は自由としておきながら、実際に申し込んでみるとおまとめしたい金額以下でしか契約できなかったということもあります。クイックパワー<アドバンス>はおまとめローンとしての申し込みが可能ですので、審査でも考慮してもらえる可能性が高いと言えます。

 

居住地・勤務地の制限がある

千葉銀行クイックパワー<アドバンス>の利用条件で注意したいのは、利用可能エリアがあるという点です。千葉銀行は千葉県の地方銀行ですので、基本的には千葉県の住民や企業のための金融機関です。

 

そのため、ある程度地域限定です。居住地または勤務地による制限があり、多少複雑なので整理して考えておきましょう。

 

1.居住地
居住地が以下のエリアにある人は利用可能です。

 

千葉県 全域
東京都 全域
茨城県 全域
埼玉県 全域
神奈川県 横浜市・川崎市

 

2.勤務地
居住地がたとえば神奈川県の厚木市であるときには、条件から外れてしまいますが、この場合でも東京都に勤務先があるというケースでは申し込み可能です。勤務地が以下のエリアにある人には利用可能です。

 

千葉県 全域
東京都 23区・西東京市・武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市
茨城県 全域
埼玉県 全域さいたま市岩槻区・川口市・春日部市・草加市・越谷市・八潮市・三郷市・吉川市・松伏町・杉戸町・幸手市
神奈川県 横浜市・川崎市

 

商品の概要

居住地・勤務地の条件があてはまる人は、千葉銀行「クイックパワー<アドバンス>」を検討してみましょう。

 

その他の申込条件などの情報は以下のようになります。
利用条件
  • 契約時年齢満20歳以上満65歳未満
  • 安定した収入があること
資金使途 自由
契約期間 1年ごとの更新
借入方法 限度額の範囲内で随時貸出
借入限度額 10万円~800万円
金利(実質年率) 年率1.7%~14.8%(借入額に応じて決定)

 

安定した収入があればよく、パートやアルバイトでも申し込むことができますが、年金受給者は申し込むことはできません。保証会社としてエム・ユー信用保証株式会社からの保証が受けられることも条件です。

 

いわゆるカードローンと同様にネットバンキングやローンカードなどで借入します。

 

返済方法と利率
適用される金利は借入限度額によって以下のように変動します。
借入限度額 金利(実質年率)
100万円未満 14.8%
100万円以上~290万円以下 9.0%~12.0%
300万円以上~340万円以下 6.0%~12.0%
350万円以上~400万円以下 5.5%
410万円超以上~500万円以下 4.3%
510万円以上~650万円以下 4.0%
660万円以上~790万円以下 3.5%
800万円 1.7%

 

おまとめローンとして最も良く利用される借入額は300万円から500万円ですが、350万円を境にぐっと金利は安くなっています。ここまでの額の融資を受けられるだけの信用力・返済能力があれば、かなりお得に借りることができるローンです。

 

返済方法:毎月1日の銀行引落で返済します。約定返済日前日の借入残高に応じて返済額を決定する方式です。

 

最終借入残高 約定返済額
10万円以下 2,000円
10万円超~50万円以下 10万円増えるごとに2,000円ずつ増額
50万円超~100万円以下 2万円
100万円超~200万円以下 3万円

 

以後、借入残高が100万円増えるごとに1万円ずつ増額していきます。700万円超~800万円以下は約定返済額は9万円となります。

 

明らかに低金利

おまとめローンとして利用されやすい300万円から500万円の借入で、千葉銀行クイックパワー<アドバンス>は低金利で提供されます。この価格帯で細かく金利幅をつけている点に注目しましょう。

 

千葉銀行クイックパワー<アドバンス>の金利
借入限度額 金利(実質年率)
300万円以上~340万円以下 6.0%~12.0%
350万円以上~400万円以下 5.5%
410万円以上~500万円以下 4.3%

 

他の金融機関での300万円から500万円での金利設定
ローン名称 金利(実質年率)
300万円 400万円 500万円
三菱UFJ銀行バンクイック 7.6%~10.6% 6.1%~7.6% 1.8%~6.1%
みずほ銀行 7.0% 6.0% 5.0%
三井住友銀行 7.0%~8.0% 6.0%~7.0% 5.0%~6.0%
アコム 4.7%~7.7% 4.7%~7.7% 3.0%~4.7%
プロミス 4.5%~17.8%
アイフル 4.5%~18.0%

 

クイックパワー<アドバンス>で注目したいのは、350万円以上の限度額設定になったときに、年率5.5%という低金利になる点です。これはメガバンクでも実現しない数字で、大きなメリットと言っていいでしょう。

 

千葉銀行のおまとめローンの審査基準は?

「10秒クイック診断」から分かること

消費者金融や銀行のカードローンの公式サイトには「簡単診断」「お試し診断」などといったページが用意されていて、簡単な内容を入力するだけで、借入できる可能性があるかどうかを判断できるようになっています。

 

これは仮審査でさえないので、診断しても信用情報には何の影響もありません。「お借入できる可能性があります」の場合には、そのとおりに借入できる可能性があり、「ご登録の情報だけでは診断できませんでした」と回答された場合には、たいていの場合で本審査を受けても否決されます。

 

また、この簡単チェックでは、その金融機関が何を重視して審査しているのか推測できるというメリットがあります。千葉銀行クイックパワー<アドバンス>でも「10秒クイック診断」というページが用意されています。

 

そこで答える項目は以下の4つです。
  1. 年齢
  2. 年収
  3. 希望金額
  4. 他社借入の年間返済額

 

年収や年齢は、どの金融機関の借入診断でも設けられている項目ですが、希望金額とともに「年間総返済額」を答えるというのは珍しいと言っていいでしょう。通常の場合には「他社借入件数」「他社借入総額」です。

 

このローンがなぜ「年間」の返済額を質問するかというと、住宅ローンやマイカーローンなどを他社借入とするからです。千葉銀行としては、申込者が「住宅ローンなどを含めて、すべての借入返済額がどうなっているのか」を知ろうとしていると考えられます。

 

申し込み段階で、その人が「借りた後でいくらなら返済に回せるのか」を正確に把握しようという姿勢が感じられます。

 

勤務実績と安定収入を重視

千葉銀行のローンの申込条件で特徴的なのは、安定した収入があればよく、パートやアルバイトでも申し込めるという点です。年金受給者は不可とされている点も併せて考えると、実際に働いているという実態があって、職場からの給与が確実にあることが重視されていると考えていいでしょう。

 

おまとめローンに限らず、ローンは借りたお金を返済できる見込みがなければ借りられません。主に、勤務している会社から支給される給与によって返済をしていくことになります。給与の額がたとえ少なくても、継続して支払ってもらえるのであれば「安定した収入」として認めるというのが、千葉銀行の方針と考えられます。

 

限度額がいくらになるのかというのも審査で決定されますが、おまとめローンでは「何はともあれ審査に通ることを重視したい」という人もいるでしょう。その点では、千葉銀行のローンは分かりやすい基準で審査していると言えます。

 

信用情報もポイント

ローンの審査では安定した収入があることだけでなく、申込者の信用情報が重視されます。信用情報とは個人のローンやクレジットの利用履歴のことで、申込・契約・借入・返済・金融事故の有無といった事柄全般を指します。

 

千葉銀行のローンの審査でも、信用情報は必ずチェックされ、問題があれば否決されます。

 

日本には

  1. 「シー・アイ・シー(CIC)」
  2. 「日本信用情報機構(JICC)」
  3. 「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」

の3つの信用情報機関があります。

 

消費者金融業者は主にJICC、銀行は主にKSCに加盟しており、申し込みがあったときに情報を閲覧して調査することになっていますが、千葉銀行はこの3つすべてと提携しています。そのため、千葉銀行のおまとめローンに申し込みをすると、申込者がこれまでに金融機関をどのように使ってきたかという履歴はすべて把握できます。

 

他社からお金を借りる契約をしているか、金融事故を起こしたことがないかなどを正確に調べることが可能です。この点については、かなり厳しく見ていると推測されます。主に以下の3つの事項については厳しくチェックされます。

 

金融事故

過去に消費者金融業者やクレジットカード会社を利用したときに長期延滞や代位弁済、政務整理などをしたことがないかどうかを調べます。

 

他社借入状況

他の銀行や消費者金融、クレジットカード会社などの金融機関からどの程度借りているのかを確認されます。

 

利用実績

分割払いなどの遅れがないか、利用実績を調べられます。

 

千葉銀行のおまとめローンの審査は厳しい?

エム・ユー信用保証とは?

千葉銀行クイックパワー<アドバンス>で審査に通る条件として、「保証会社のエム・ユー信用保証株式会社の保証が受けられること」というものがあります。

 

これは公式サイトにもしっかり記載されており、事実上の審査はこの保証会社が担っていると言ってもいいでしょう。

 

多くの銀行のローンで、このように保証会社による審査を経て、銀行側の審査をした後に契約の可否を決定します。

 

このエム・ユー信用保証という会社は、三菱UFJファイナンシャルグループの一員です。さらに、この会社の設立にはアコムが関わっていて、審査基準はアコムに準じています。つまり、千葉銀行の審査の一端をアコムが担当しているのとほとんど同義になります。

 

銀行のローンの審査基準のひとつは、「保証会社が貸し倒れリスクを負うことができるか」という点にかかっています。エム・ユー信用保証がリスクを負うことができると判断した申込者には審査可決となります。

 

そうなると、エム・ユー信用保証がどの程度審査に厳しいかを考えると、千葉銀行のローンの審査基準もおおよそ推し量れます。まずアコム本体のほうですが、こちらは大手の消費者金融業者のなかでは最も審査通過率が高いことが、公表された数字から明らかです。

 

また、三菱UFJ銀行が提供しているバンクイックもエム・ユー信用保証が保証会社となっていますが、このカードローンも審査通過率が高いローンです。

 

転職して会社に入社する際に、必要に迫られて三菱UFJ銀行に口座を開設したら、特におおげさな審査なしにバンクイックから30万円の利用枠をもらえたという話があるくらいに、審査に通りやすいローンです。

 

ここから考えると、千葉銀行クイックパワー<アドバンス>の審査もあまり厳しくないことが推測できます。逆に、アコムや三菱UFJ銀行バンクイックを利用している人が遅延なく返済していれば、良いクレジットヒストリーが蓄積されていて審査に通りやすくなっている可能性があります。

 

必要書類が少なめ

もうひとつ、千葉銀行のおまとめローンは審査の基準があまり厳しくないと推測される要素があります。それは審査のスピードが早いという点です。また、必要書類もどちらかというと少なめです。

 

2016年まで、千葉銀行のカードローンは千葉銀行の口座があるなら、本人確認書類すら提出しなくて良いというルールでした。収入証明書の提出不要というローンは多くありますが、収入証明書どころか身分証明書も必要なかったということです。現在では変わっていますが、これは千葉銀行の懐の深さを感じさせるエピソードです。

 

現在でも、千葉銀行のおまとめローンは必要書類が少なく、審査と融資のスピードを重視していると考えられます。千葉銀行としても、チェックする書類が少ないほど審査の手間が減って融資が早くなります。この点から考えても、厳しく審査するのではなく、幅広く申し込みを受け付けて貸付しようという姿勢が感じられます。

 

申し込みさえすれば誰でも通るというほどではありませんが、審査を簡略化して幅広い層に借りてもらい、そのスケールによってリスクを回避しているとも考えられます。総資産の多い銀行ならではの度量の大きさを感じさせます。

 

口コミ情報や評判をチェック

1.メガバンクより通りやすい

千葉銀行クイックパワー<アドバンス>は、ネットの口コミ情報でも審査が通りやすいと評価されています。おまとめローンは融資が高額になるので、大手の銀行では審査は非常に慎重になります。

 

1週間以上も待たされた挙げ句、結局は審査に通らなかったというケースはごく普通にある事例です。地方銀行は営業エリアが限られていますが、地元の経済に寄与するという使命があり、千葉銀行も地元の人に対する融資には積極的になっていると考えられます。

 

メガバンクの審査で次々に落とされてしまった人が、地元の千葉銀行のおまとめローンに申し込んだら審査をクリアできたという報告は多数寄せられています。メガバンクよりは審査で融通を利かせていると推測できます。

 

2.千葉銀行に口座があると有利

地方銀行では一般的に、その銀行の口座を持っているとローンの審査で有利です。千葉銀行も同様で、口座を持っている人や口座を給与振込に使っている人、クレジットカードの引落口座に指定している人などは審査で有利です。申し込み手続きでも、口座があれば簡略化できます。

 

3.審査時間が短い

おまとめローンは他の個人向け融資に比べて高額融資になるため、審査は慎重になります。そのため、銀行で申し込むと審査時間は1週間から長くて2週間以上かかることがあります。千葉銀行クイックパワー<アドバンス>は、審査にかかる時間が短いのが特徴です

 

これは審査項目を減らすといった措置を採っているか、厳密に見ておくべき項目を絞っていると考えられます。そのため、審査にも通りやすいことが推測できます。

 

メガバンクや他の地方銀行と比較しても短い部類で、すぐに結果が分かるのはそれだけでメリットでしょう。

 

まとめ

千葉銀行のおまとめローンは、おまとめ専用ローンである点や、必要書類の少なさなどから比較的審査に通りやすいと推測できます。

 

営業エリア内に居住・勤務している人にとっては検討する価値は充分にあります。